天上はるかに 太平山の 姿は けだけし 三千余尺 長江流れて 六十幾里 海にと馳せ行く 雄物川波
高きと長きと 無言の教 紅顔 日に日に顧み思ふ わが生 わが世の 天職いかに 秋田の高校 一千健児
篤胤信淵 ふたつの巨霊 生まれし秋田の 土こそ薫れ 先蹤追ひつゝ 未来の望 ゆたかに健児は 其途進む
金鉄つらぬく 陽気の如く 精神奪ひて 学びてやまず 敬天愛人 理想を高く おのれを修めて 世のためつくす
あゝ友 桜の旭日ににほふ 園の名「千秋」君また遠く 故山の伝統 光をはなち 母校のほまれを 拡げよよもに
緑の美酒の 酔深く 羅綾の絹の 袖軽き 巷を避けて 高く立つ 古きいらかの 面影を 偲べば胸に 誇りあり 守れ秋高 我等が母校
漕げよ雄物の 川の上 塵寰遠く 水青く 沫は白く 艇速し 踏め楢山の 原の土 空縫ふ球に 光あり 伸びよ秋高 我等が母校
妖霧東亜の 空を込む 北方の雄 起つべしと 大儀に名ある 秋城の 樹間もれくる 鐘の声 響の中に 言葉あり 奮へ秋高 我等が母校
今人生の 曙に 健児一千 眉上げて 紫紺の空を 仰ぐとき 希望は若く 輝きて 青春の血に 響あり 讃へよ秋高 我等が母校
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